
この記事ではサードパーティークッキーとは?というところから、なくなると何がどう変わるのかについてまとめています。
最近、下記のニュースをはじめ、Googleがサードパーティークッキーの廃止を延期した、というのをよく目にします。
恥ずかしながら、そもそもCookieについてぼんやりとしか理解できていなかったので整理してみました。
僕のようにWebマーケティング初心者向けの記事なので、現役バリバリのWebマーケターの方はここで離脱していただいた方がいいですよ。
ちなみにこの記事を書くにあたっては「デジタルマーケティングの定石」を参考にしました。基礎的なことが網羅されているので初心者の方にもおすすめです。
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目次
そもそもクッキー(Cookie)とは?
そもそもクッキー(cookie)とはWebサイト閲覧時にブラウザに保存されるウェブ閲覧情報のことで、訪問したウェブサイトの履歴だけでなく訪問日時や訪問回数、入力したID、パスワードなど多くの情報が含まれています。
これのおかげで同じサイトで何度もIDやパスワードを入力する必要がない、ということですね。
こうしたクッキーを利用することでユーザーの嗜好や行動(閲覧)を把握し、Webページや広告を個別最適化した形で表示することができています。
Aというブランドを訪問した後に別のサイトを訪れると、さっきまで見ていたブランドAの広告が表示される、という具合です。皆さんもこうした経験はあるかと思います。
ファーストパーティークッキーとサードパーティークッキー 違いは?
クッキーにはファーストパーティークッキーとサードパーティークッキーの2種類あります。
ファーストパーティークッキーは閲覧しているサイトのドメインからブラウザに対して発行するクッキーで、サードパーティークッキーはそれ以外のドメインからブラウザに対して発行されるCookieです。ファーストパーティークッキーは閲覧しているドメインから発行されるものなので、ドメインの外部に共有されることはありません。
サードパーティークッキーはファーストパーティークッキー以外のクッキーを指します。
閲覧しているウェブサイトA内の広告が発行するクッキーがサードパーティークッキーにあたります。仮にドメインBが発行しているクッキーだとすると、ドメインBが広告を出稿しているサイトを訪問した際に、以前訪問したウェブサイトAを訪問したという情報が共有され、興味関心がありそうな広告が表示することができます。
わかりづらいと思うので、図にしてみました。左側の美容系サイト、ハイブランドサイト、女性専用のヨガのサイトそれぞれでサードパーティークッキーが発行されたとします。
するとこの訪問先からユーザーのパーソナリティが想定されます。例えば「美容に気を使う、可処分所得の高い、女性」などです。
さらに別のサイトを訪れた際に、このパーソナリティにあった広告が配信できれば、関心を持つ可能性が高く、CTR(Click Through Rate)が上がりやすい、というわけです。
GoogleのAd Senseでも表示する広告の種類を選ぶことができます。上記の考え方と同様に、Ad SenseのCTRを上げたい場合には、ブログ読者が好みそうな広告のみ表示させる、というのが効果的な施策になります。
ただし、広告の種類によってクリック単価は違うので、CTRが上がったとしても収益自体も比例して上がるかは場合によります。
ちなみに僕は、ブログ内容からかけ離れている広告や読者のペルソナとして想定していない層に向けた広告ははじくようにしていますが、記事を量産することの方が優先度が高いので、そこまで細かくは設定していません。
サードパーティクッキーが使えなくなると何が起きる?
上でできていたことがきなくなります。
サードパーティークッキーによってドメイン横断で可能になっていたユーザーの閲覧履歴やCOI(Community of Interest=興味関心が同じグループ)を把握できず、広告表示の最適化ができなくなります。
これも図の方がわかりやすいと思うので、以下をご覧ください。
上でできていたサイト横断でのユーザー情報共有ができなくなり、ユーザーがどういったパーソナリティか掴めなくなってしまいます。結果としてユーザーの趣味嗜好と合う可能性が低い広告が表示されることが増え、CTRは下がる、ということが起こり得ます。
続きは明日 Googleの動きに対する各社の反応や今後起こり得ること
次の記事で、他社がサードパーティークッキー廃止についてどのようなリアクションを見せているか、マーケターに及ぼす影響などについてまとめたいと思います。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!