この記事ではコードバン製の革靴の手入れ方法について書いています。
紹介する方法で手入れを続け、一番長いものでは8年間履き続けています。今回はその靴を使いながら説明していきたいと思います。
コードバン特有のエイジングもいい感じになってきているので、コードバンの手入れの仕方を知りたい方はぜひ最後までお付き合いください!
今回使う使う靴は↓です。Alden ミリタリーラスト。2013年に購入しました。

※忙しいときのクイックケアについても以下で紹介しているのでぜひご覧ください!
基本は3ステップ、おまけをいれると以下の4ステップです。
- (靴ひもを外して)全体をブラッシングしてごみ・ほこりを落とす
- 汚れ落とし用クリーナーで古いクリームをリムーブ
- 栄養補給用のクリームを、全体に伸ばすように塗布
- 布で磨き上げていく
- (おまけ)ワックスを塗ってつやを出す
5は手っ取り早くつやを出したい場合や、バッキバキに光らせたい場合用です。
目次
(靴ひもを外して)全体をブラッシングしてごみ・ほこりを落とす

まずは靴についた汚れを落とします。
汚れ落とし用にはやわらかい毛=馬毛ブラシを使います。
全体を手早くブラッシングしていきますが、時間がある場合には靴ひもも外してベロ(シュータン)の部分もブラッシングできると◎です。
普段紐がかぶさっているので、ほこりや汚れが溜まれやすくなっていますので定期的に靴ひもも外してケアすることをお勧めします!
汚れ落とし用クリーナーで古いクリームをリムーブ

ステップ2は専用のクリーナー(液体)を使って、古いクリームを落としていきます。
これをすることでクリームの重ね塗りを防ぎ、靴の通気性が保たれます。(よく、化粧落としにたとえられているのを目にしますね笑)
靴にとって湿気は天敵(ときにこれからの季節。。)なので、地味な作業ですが実施することをお勧めします。
やり方は布に適量をたらし、円を描くように靴の表面を撫でていくだけ。徐々に前に塗ったクリームの色が布に移ってきます。
表面がマットな感じになってきたら完了です。↓こんな感じですかね。

栄養補給用のクリームを、全体に伸ばすように塗布
いよいよクリームを塗っていきます。
ここでは固めのブラシ=豚毛ブラシを使って、下のようにクリームをブラシにちょこっとつけて全体に伸ばします。

コードバンの靴を手入れする際のクリームは、ニュートラル(見目は白、伸ばすと透明になります)もしくは革と同じ色のクリームを入れるようにしています。
あえて違う色のクリームをいれて風合いを出すという方法もあるのですが、個人的にはニュートラルか革と同色のものを塗ることをおすすめします。
理由は、簡単だから、です笑
別の色をのせてオリジナルな色を出すのもかっこいいのですが失敗するとまだらになってきたなく見えたりする、というリスクがあります。(経験あり。。)
一方でニュートラルもしくは同色系であれば失敗がありません。
おすすめはイングリッシュギルドのBees Rich Creamです。
2,000円前後と少し値段はしますが、量はそれなり入っているしなによりこれだけで簡単に艶がでるので、おすすめです。以下にアマゾンリンクを張っておきます。
布で磨き上げていく
一番楽しい工程です。
クリームを塗り終えたら、布で磨き上げています。
ひっかき傷等つけない様にだけ気を付けて、ひたすらくるくる磨いていきます。
Bees Rich Creamの蜜蝋の効果なのか、簡単に艶が出ます。片足それぞれ3分ずつくらい磨いたのが以下の写真の状態です。


特に右足のつま先の光沢が良い感じですね~。
(おまけ)ワックスを塗ってつやを出す
クリームを塗って磨くところまでで終わっても全然OKだとおもうのですが、さらにつやを出したい場合はワックスを使います。
私が使っているのはKIWIのパレードグロスという商品で、たぶんワックス業界で一番有名なのではないでしょうか。
使い方は以下の通りです。
- 布にワックスをとります。だいたい米粒3つぶ分くらいで十分です。
- つま先の部分に円を描くように塗っていく
- ワックスをのばしている最中に布に少しだけ水を含ませる(1~2滴で十分)
- 円を描くように磨いていく
上記を2~3回繰り返していけばいわゆる「鏡面磨き」という状態になります。
(文字通り鏡のように周りがうつりこみます)
「鏡面磨き」は昨今の靴磨きブームの中でも中心的なワードではないでしょうか。
僕は最近やっていませんが、昔こんな感じでバッキバッキに磨きました笑

まとめ 正しい手入れで楽しいエイジングを!
コードバンの手入れ方法、参考になりましたでしょうか??
質問などありましたら、是非コメントいただければとおもいます!
今回紹介したAldenは、社会人になりたての2013年に思い切って買った私にとって初めての「高級革靴」で、個人的に思い入れのある1足です。
購入を迷っていた時に「経年変化を楽しめる」「10年、20年と履ける」という言葉に背中を押されて買った記憶がありますが、間違ってなかったなぁ、買ってよかったなぁ、と心から思っています。
仕事、プライベートで苦楽を共にしてきた戦友的な存在です。ちょっと大げさかもしれませんが笑
平日にできる簡単な靴の手入れ方法は以下をご覧ください〜。
最後までお読みいただきありがとうございました!