この記事では、英語のテスト・スコアについて調べたことをまとめています。
転職でも評価されるかどうか、スピーキング力も測れる=実践的な試験かどうかを中心にまとめています。
以下の試験について詳細(試験内容・料金・頻度・ビジネスレベルの目安となるスコアなど)を記載しています。
まずは一覧をごらん下さい。
テスト名 | 転職活用度 | スピーキング | 手軽さ | 公式 |
TOEIC | 抜群の知名度 | なし | 毎月実施 ¥6,930/回 | 詳細を見る |
TOEFL | TOEICに次ぐ知名度 | あり | 毎月複数回 $245/回 | 詳細を見る |
英検 | 知名度はTOEIC並み | あり | 年間3回 5級¥2,500-1級¥12,600 | 詳細を見る |
IELTS | 転職市場での知名度は低いか | あり | ほぼ毎週 ¥25,380 | 詳細を見る |
VERSANT | 知名度は今のところ低い でもこの先は...? | あり | いつでも受験可 ¥5,500 | 詳細を見る |
今回色々調べてみて、僕は勉強の定点観測のためにVERSANTを受けることにしました。
VERSANTはカズレーザーさんがアンバサダーをやっていることでお馴染みのPROGRITでも定期試験として導入されています。
スピーキングに特化したコーチングスクールでも使われているというのは信頼性があると思っています。
ちなみにPROGRITは無料カウンセリングを実施していて30秒程度で予約できるようなので、
興味のある方は話しを聞いてみてもいいかもしれないですね!

目次
英語のスピーキング力を図るにはどのテストがいいのか
TOEICは900点を超えいているものの
スピーキングには自信がありません
非ネイティブとの会議は問題なくこなせるものの、ネイティブとのミーティングとなると彼らの流暢さ(当たり前ですが笑)に気圧され、言いたいことがうまく言えなかったり。。
そこでスピーキングに特化した勉強をしようと思い立ちました!まずは現在のレベルの確認とゴール設定をしようと思ったのですが…TOEIC L&R以外のテストをよく知らん!
ということで、スピーキングに特化した試験の種類と内容についてまとめました。
また僕自身がゴール設定と途中経過の把握のために受けていくテストも決めたので合わせてご報告します。以下の4点を基準に目安とする試験を決めました。
- スコアごとの達成度が明確に定義されている
- 年に複数回開催されている
- 転職の際に履歴書に書ける(社会的な認知度があるか)
- コスト
TOEIC Speaking Test

ご存知TOEICが主催する、Speakingのみの試験。どうやらSpeaking & WritingのSpeakingのみを受験する、という形態になるようです。
年間開催回数・受験料金
年間12回(毎月1回)、受験料 6,930円(税込)
試験概要・内容
- 試験時間20分
- 会場のPCにてヘッドセットをつけて受験
- 試験は6パート、音読問題→写真描写問題→応答問題→指示された情報に基づく応答問題→解決策を提案する問題→意見を述べる問題
スコア別レベル
- 3つのポイントで測定される。スピーキング全体/Pronunciation/Intonation and Stress
- スピーキング全体のみ8段階、残りの2つは3段階評価
- 全体8段階のうち、レベル7・8がビジネスレベルに該当するよう(定義に「職場にふさわしい…」というフレーズが含まれている)

転職市場での評価は
Speaking Test単独に言及するものは見つけられませんでした。やはりTOEICといえばL&Rが一般的で、履歴書を書くことだけを考えればそちらの方が役に立つのかもしれません。
Pros & Cons まとめ
Pros
毎月開催のため受験しやすい・Speakingテストのみで受験可能・短時間で受験可能
Cons
社会的な認知度がなく履歴書に書いても効果が微妙
TOEFL

TOEFLは留学を希望する際にスコア提出が求められる、国際的にも汎用性の高い試験。
年間開催回数・受験料
年間回数60回以上、毎月複数回開催されている。受験料は$245(約27,000円 21年5月24日時点)
試験概要・内容
- 4つのセッション(Listening/ Reading/ Writing/ Speaking)
- 合計4時間30分、Speakingは20分
- SpeakingはIndependent TaskとIntegrated Taskの2部構成
- Independent Taskでは質問に対して自分の立ち位置を決めて回答
- Integrated Taskではトピックに関するリスニングの後、内容を要約
スコア別レベル
各セッション30点満点、合計120点満点。
TOEFLで何点以上とれればビジネスレベルなのか、目安を発見できなかったので英検を間に挟んで考えたい。
RECRUIT AGENTによれば英検は2級以上がビジネスレベルとみなされるらしい。
信ぴょう性はさておき、これを前提として神田外語学院が出してくれているTOEFLの点数別レベルを見ると、TOEFL120点満点のうち60点-70点が英検2級と同レベルとのこと。
Speaking テストで50%-58%、15点-18以上取れればビジネスレベルとなる様子。
転職市場での評価は
TOEICには劣るものの、日本でも知名度が高い試験なので履歴書に書けるようです。実務で英語を必須とする場合の評価はスコアが同レベルとした場合、重視されるのはTOEFL>TOEICようです。Speaking力のみの評価ではなく英語全体の総合力をみることができるためです。
Pros & Cons まとめ
Pros
開催回数が多く受験しやすい・社会的認知度が高く履歴書にかける
Cons
Speakingのみの受験は不可・試験時間が長い・受験料が相対的に高い
英検

言わずと知れた英検。〇級に最年少で合格、ってニュースをたまに見ますね~。
年間開催回数・受験料
年間回数3回。受験料は5級2,500円-1級12,600円
試験概要・内容
- 1級から5級まで、全部で7つの級(準1級と準2級含む)がありレベルに応じて選択
- 1次試験でリーディング、ライティング、リスニング スピーキングは2次試験に実施
スコア別レベル
TOEFLのところでも引用させてもらいましたがRECRUIT AGENTによれば英検は2級以上がビジネスレベルとみなされるらしいです。
公式の各級の目安から引用させてもらいましたが、こちらでも2級からビジネスシーンという言葉が出てきていますね。
ただ、ビジネスレベルで使えるということではなく、採用面接でアピールできるレベル、ということのようですが。
どうでもいいけど準1級、1級の「リーダー(品格)の英語」ってなに

転職市場での評価は
調べる限りTOEICよりは軽視されがちなようです。たしかに新卒で就活していた時も、転職活動をしていた時も、TOEIC何点以上、という条件はあっても英検何級以上見たいのはみたことないですし、信ぴょう性は高い気がします。また、準1級以上でないと武器にならないと書いているサイトも複数みかけました。
Pros & Cons まとめ
Pros
社会的認知度が高く履歴書にかける(ただし効力はTOEICに劣る)
Cons
Speakingのみの受験は不可・1次試験をパスしないとスピーキングは受験不可・受験料が相対的に高い
IELTS

International English Language Testing System(IELTS:アイエルツ)は留学の他、移住する際の英語力の証明としても使用できるテストです。
年間開催回数・受験料
ほぼ毎週実施(!)。受験料は25,380円(税込)
試験概要・内容
- アカデミック・モジュール(留学目的)とジェネラル・モジュール(移住目的)の2種類
- どちらもライティング、リーディング、リスニング、スピーキングの4部構成、すべて受験する必要あり。
- 4部合計で約2時間45分、スピーキングのみ別日で実施される(筆記試験後、6日以内)
- スピーキングの試験内容ですが、3パートで構成されています。
- 自己紹介から始まり自分に関する質疑応答
- 試験官からお題が書かれた紙を渡され、受験生は1分間の準備後スピーチ
- お題に関する質疑応答
スコア別レベル
公式サイトによればどうやら6から7にかけてがビジネスレベルのボトムになるようです。
5は明らかにビジネスレベルではないけど6はぎりビジネスレベルといえそうな感じですね。
ただ、"You can understand fairly complex language, particularly in familiar situations"ってとこをみると、もしかすると6ぴったりだとビジネスには厳しいのかしら?

転職市場での評価は
どうやら転職市場における知名度はあまりないようで、やはり留学・移住用の資格になるようです。
Pros & Cons まとめ
Pros
一定以上のスコアをとれば留学・移住に使える
Cons
Speakingのみの受験は不可・受験料が相対的に高い・転職市場での認知度低くスコアを活用し辛い
VERSANT

Versantは自宅で受験できるスピーキング力のみを図るテスト。
年間開催回数・受験料
AIによる採点のため好きな時に受験可能。受験料は5,500円(税込)
試験概要・内容
- PC、スマホ、タブレットで受験可能 試験時間は約15分
- 80点満点
- 試験は6パートで構成される
- 音読
- 復唱
- 質問に答える
- 文の構築
- 話の要約
- 自由回答式質問
スコア別レベル
公式サイトにわかりやすい表があったので引用させてもらいました。
どうやら47点がビジネスレベルの最低ラインということになりそうです。
ただ57点までのB1レベルだとまだまだおぼつかなさが残るレベルとよめますね。

転職市場での評価は
現状、TOEICや英検のようなメジャー試験には及ばない知名度・評価だとおもわれます。
しかし、今後スコアに価値が出てくるのではないかと思っています。理由は2点あって、1点目は日本国内で独占販売権を持っているのが日本経済新聞社であること、2点目がすでに企業での導入事例が複数あることです。
日経が販売権を有していることもあり、彼らの新聞や雑誌を通じて知名度が拡散されていくことも考えられます。
またJTなど大手企業が研修に導入していることもあり、中途採用の際にも英語力を図る目安とされることも多くなってくるかも…??
ちなみにコーチングで知られているProgritやTORAIZでも導入されています。

Pros & Cons まとめ
Pros
スピーキングのみの試験が受けられる・好きな時に試験が受けられる・受験料が相対的に安い
Cons
AI判定なのでスコアのつけ方にブラックボックス感がある・社会的知名度が(まだ)低い
結論:Versantをスピーキングの物差しとする
長くなりましたが、結果Versantを定期的(2か月に1回くらい??)に受けていきたいと思います。
冒頭にあげた4つのポイントのうち、3点目がほかのテストに劣るところですが、ほかのポイントについては頭一つ出てるかなーとおもい。
- スコアごとの達成度が明確に定義されている
- 年に複数回開催されている
- 転職の際に履歴書に書ける(社会的な認知度があるか)
- コスト
知名度に関しては今後あがってくるだろうと判断しました!
早速ですが、今週中に申し込みをして週末には受験してみたいとおもいます。
最後までおよみいただきありがとうございました!