この記事では雨に濡れた後の革靴の手入れについて書いています。主な内容は以下の通りです。
- 雨に濡れた後の革靴の手入れ 必要な手順
- 手入れに必要な道具
梅雨に入り、雨の日も多くなってきましたね。あらかじめ雨が降るとわかっていれば対策のしようもありますが、突然の雨に見舞われることもしばしば。
雨に濡れた革靴の手入れに困っている方も多いかと思いますので、私が過去10年実施してきた手入れ方法をご紹介したいとと思います。
目次
革靴が雨に濡れてしまった!必要な手入れは?

必要なステップは以下の通りです。1〜4までが雨にあった日に特別にする必要があることです。ここはサボらない方がいいです。5と6は通常時のシューケアと同じで問題ありません。
- 靴の表面を拭き取る→早ければ早いほど吉
- 新聞紙を中に詰める→大雑把でいいので丸めて突っ込みます
- 風通しのいいところで一晩おく
- 新聞紙の抜いて中の湿気を確認 まだ湿り気が残っていれば新聞紙を入れ替える
- 湿り気が取れたらシューツリーを入れて風通しのいいところに置いておく
- ステインリムーバー→クリームで栄養補給
以下では湿り気を取った後の工程を書いていきたいと思います。
無惨なAlden..雨に濡れた革靴を手入れしてく

雨にやられました。コードバンは雨に弱いとされているので、なおさらへこみますね。。今回はこの靴のケアをしていきたいとお思います。
いわゆる雨じみがつま先の方を中心にできてしまっています。上の写真ので白くなっている部分です。
ステインリムーバーで雨じみ、古いクリームともども落としていく!
ステインリムーバーを使って表面を磨いていきます。不織布にステインリムーバーをつけてゴシゴシと磨いていきます。古いクリームと一緒に雨じみも落ちていきます。
Before After
片足2−3分磨いただけですが、しっかりと落ちましたね。ある程度の雨じみであればステインリムーバーでこのように落ちるので、必要以上に雨じみは恐れなくても大丈夫だと思います。
一方で光沢が無くなりコードヴァンの面影も無くなってしまいましたので、ここからクリームで靴に栄養を入れていき光沢を出していきます。
Brift Hのクリームで磨く

今回はBrift H(ブリフトアッシュ)のTHE CREAMのニュートラルを使って磨いていきます。
Brift Hは昨今の本格革靴・靴磨きブームの立役者の一人、長谷川裕也さんがオーナーを務める靴磨き店です。以前に情熱大陸でも特集されていました。
THE CREAMは他のクリームと比べると割高(税込¥3,300)ですが、上品な光沢を出してくれるので、値段相応の価値はあると思っています。汚れを落としてこのクリームを塗ってささっと磨くだけで革靴が蘇るので、時短の観点でも「コスパ」はいいと思います。
また、革の寿命を伸ばすための成分が含まれていたり、化粧品会社との共同開発であったり、プロダクトの裏にある思いやストーリーも面白いと思います。
長谷川さんは靴磨きの本も出しているのでこちらもおすすめです。靴磨きだけでなく、いいものを長く使うのってやっぱりいいなと思わせてくれる本です。
前置きが長くなりましたが、THE CREAMを靴全体に馴染ませていきます。ブラシにクリームをすくって全体にブラッシングしていきます。全体に薄く伸ばし終わったら、ポリッシング用のグローブで磨き上げていって完成です。
クリーム塗布前 クリーム塗布後
今回ワックスを使っていませんが透明感が出て艶が戻りましたね。これくらいの艶が好きなので今回はワックスは塗らずに済ませました。
雨じみも消えていますね!雨に弱いコードバンでもこれくらい手軽にケアできてしまうので、よっぽどの豪雨(靴がつかってしまうレベル)でもない限り、恐れず革靴を履いて大丈夫だと思います。
雨にあった革靴の手入れまとめ
いかがでしたでしょうか。
手順を再掲させていただくと、以下の通りです。このうち1から4は雨にあった当日、翌日に必ず行うべきで、これさえやっていればあとは通常と同じケアで取り戻せます。
- 靴の表面を拭き取る→早ければ早いほど吉
- 新聞紙を中に詰める→大雑把でいいので丸めて突っ込みます
- 風通しのいいところで一晩おく
- 新聞紙の抜いて中の湿気を確認 まだ湿り気が残っていれば新聞紙を入れ替える
- 湿り気が取れたらシューツリーを入れて風通しのいいところに置いておく
- ステインリムーバー→クリームで栄養補給
質問などあればコメント欄もしくはお問合せからご連絡ください!できる限り回答させていただきたいと思っています。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!